こんにちは、Genn(@GennJump)です。
前作の「JUDGE EYES-死神の遺言-」から3年ぶりの新作となる木村拓哉主演のゲーム「LOST JUDGMENT-裁かれざる記憶-」のレビューを今回はしていきます。
前作でも社会問題を取り入れたストーリーでしたが、今回も「いじめ」という根の深い社会問題を軸に八神達が奔走します。
今回は八神が高校に入り調査をするというストーリーになっており、なんと高校生に交じってスクールライフを満喫できるモードまであります。
もしかしたら中には八神が高校生達の中に混ざるのには無理があるのではと危惧される方もいるかもしれません。
ですが、八神が高校生達と接するための理由や方法がちゃんと用意されているので、心配ご無用です。
目次
1.「LOST JUDGMENT(ロストジャッジメント)-裁かれざる記憶-」概要
発売日 | 2021年9月24日 |
ジャンル | リーガルサスペンスアクション |
メーカー | セガ(開発・龍が如くスタジオ) |
ハード | PS5/PS4/XSX/XBox |
公式サイト | LOSTJUDGMENT |
無料体験版 | 配信中 |
画像及び動画 | 基本的にはゲーム内スクリーンショット。 引用の場合は引用元を明記。 尚、動画は音が出るものがほとんどなのでご注意ください。 |
2.ロストジャッジメントのストーリー:「いじめ」を軸とした綿密なシナリオ
最初は過去にあったいじめを発端とする事件を解決していくものだと思っていたのですが、序盤で現在進行形で行われているいじめも含まれていたためとても驚きました。
ネタバレになるので詳細は省きますが八神が序盤でそのいじめられている子を助ける際に取った行動は、個人的にはありかなと私は思っています。
少なくともただ当たり障りのない綺麗事を並べて殴ったりしていじめていた側に悔い改めさせるような一方的なものではなかったので納得は出来ました。
このゲームは「いじめ」という社会問題に丁寧に向き合ってストーリーを作っており、絶対に面白いゲームだと自信を持ってオススメできます。
(ある教室でのいじめに対する八神なりの対応をしているシーン)
個人的には次のシーンがイチオシです。
今回の事件の中心人物である江原と八神の拘置所でのやりとりです。
トレーラーにもあったシーンなのですが、八神が被害者の死に方はとても惨たらしいものだったと言い放ったのに対して江原はこう言い返したのです。
「たいへん結構だ」
大抵の場合は主人公がこういう言い方をすると相手は自分のした事を後悔したりするのが常ですが、こういう当たり前の切り返しをしない会話のやりとりが良かったです。
3.ロストジャッジメントの魅力①「ユースドラマ」で高校生スクールライフを満喫!
「ロストジャッジメント」では本編のほかに「ユースドラマ」という高校生活を満喫できるシステムがあります。
簡単に言うと八神がいろいろな部活(一部学外あり)に顔を出してそれぞれの悩みを解決していくというストーリーになっています。
ポイントは各部活にちなんだミニゲームをしてストーリーを進めていくことです。
ダンス部ならダンス、ロボット部ならロボット試合と様々な部活が登場します。どれもミニゲームというレベルを越えている作りをしているので長く楽しめました。
変な言い方ですが、ときおり高校に行ってユースドラマを進めるのが億劫に感じた時に、
「あれ?この感覚は高校生の時に実際に感じた《学校行くの怠い》という億劫さと同じでは?」
という考えに至った時に「うわ!本当に高校生生活みたいだ!」って感動したのを覚えています。
難点としてはもっとボイス入りのパートがあっても良かったかなという所。
3.1.ダンス部
動画だと鑑賞モードのため映っていませんがタイミングに合わせてボタンを押すという音楽ゲームになっています。
見応え抜群のダンスとかっこいいダンスが堪能できます。
3.2.ロボット部
「アム〇、行きまーす!」で有名な某機動戦士の主人公の出撃時のセリフを八神が言ってくれます。
3.3.eスポーツ部
個人的にはeスポーツ部でのあるネタにとても興奮しました。
簡単にeスポーツ部のストーリーを説明すると「バーチャファイター5 ファイナルショウダウン」(VF5FS)を使ってeスポーツの大会を勝ち上がりながらその裏にある謎を追っていくというものになっています。
その中で、VF5FSの主人公アキラの勝利時のセリフである「10年早いんだよ!」を八神が割れんばかりの勢いで叫んでくれたのには本当に感動しました。
以下動画になります(※音量注意)
4.ロストジャッジメントの魅力②新しい戦闘スタイル「流」が凄く楽しい
今回は八神の戦闘スタイルに「一閃」「円舞」に続く「流れ」が追加されました。
これがずっと使い続けそうになってしまうくらい楽しいスタイルなんです。
大きく3つの特徴があります。
1.全方位からのガードが可能
2.相手の武器を取り上げる事ができる(ザコ敵のみ)
3.恐怖に陥った敵を体力に関係なく倒せる
攻撃されるタイミングでガードをすると受け流す事が出来るのも大きな特徴の1つです。
この受け流しが成功すると確率で相手は恐怖状態(青紫色)になり上記の3ができるようになります。
この受け流しはボスにも有効なのでEXスキルを覚えていればそのまま攻撃に繋げる事も可能です。
上の動画:恐怖に陥った敵を倒す
下の動画:受け流しからのEXスキル
5.ロストジャッジメントの魅力③ゲームが楽しめる様々な要素
今作ではシステムが大きく変更されたわけではありませんが、より遊びやすいよう前作から様々な面でパワーアップしています。
ここからはゲームを遊び続けられる要素をご紹介します。
5.1.変化する戦闘BGM
八神には3つの戦闘スタイル(一閃・円舞・流)があります。
今回は一部の戦闘を除いてザコ戦ではこれらを切り替える毎にBGMが専用のものに変化します。
どれもかっこよく、これのおかげでザコ戦も前作よりもさらに楽しくなりました。
5.2.強敵の強力な攻撃をカウンターで返せる「モータルリバーサル」
一部の敵が放つ強力な攻撃「モータルアタック」をカウンターで返せる「モータルリバーサル」のおかけで緊張感のある戦いを楽しめます。
タイミングよく避けたら表示される〇ボタンを押すことで繰り出される強力なカウンターは決まると爽快ですし、一閃・円舞・流、それぞれ違うカウンターモーションという凝った作り込みにも大変好感が持てました。
5.3.新たな移動手段「スケートボード」
今回は移動手段として新たにスケートボードが加わりました。
最初は操作に癖があるもののスケートボードの性能を上げていくことも可能で、慣れてくると走って移動するよりもだいぶ快適になります。
5.4.タクシーをいつでもスマホから呼び出せる
スマホからタクシーを呼び出せるようになったのが本当にありがたかったです。
いちいちタクシー乗り場まで移動しなくて済むため、ゲーム内での行動をより効率的にこなすことができるようになります。
運賃がやや割高なのはご愛嬌(笑)。
5.5.Spを集めやすい「バトルリワード」
全ての戦闘毎に今回はバトルリワードという戦闘の評価が行われます。
このシステムのおかけで簡単にSpポイントを稼ぐ事ができるのでザコ戦も積極的にこなそうというモチベーションにも繋がります。
しかもスキルの中にこのリワードのもらえるポイントを底上げするものがあるのも良かったです。
6.ロストジャッジメントの気になった点①学校内の移動が結構面倒
舞台となる高校がとてもリアルに作り込んである分、移動が少し面倒かなと感じる時がありました。
本編はもちろん特にユースドラマを攻略する場合、頻繁に地下1階から4階までを行ったり来たりしないといけないためちょっとしたファストトラベルがあったらよかったかも。
あと学校内からタクシーを呼び出せないのも少し不便でした。
7.ロストジャッジメントの気になった点②戦闘での「掴み」
戦闘中に○ボタンで相手を掴めるのですが中盤以降掴みづらくなり(掴んでもすぐ離される)終盤はほとんどの敵を掴めなくなってしまうのです。
せめてスキル(普通に取得できるものの中にはない)もしくは装備品などで敵を長時間拘束できる配慮があったらなと思いました。
8.まとめ
前作で木村拓哉ではなく「八神隆之」というキャラクターが自分の中で確立していたため、今回は最初からすんなりゲームを楽しむ事ができました。
前作でもそうですが、変に「木村拓哉」を意識した内容になっていません。
遊び終わるころにはもう「八神隆之」というキャラクターにしか見えないくらいストーリーに引き込まれました。
八神と共に行動する海藤やその他の面々も決して八神に負けない活躍ぶりを披露してくれます。
戦闘面でもよくザコ敵と遭遇するのは相変わらずですが、何度やっても飽きないような新しい要素が入っていたりでずっと楽しめます。
前作「JUDGE EYES-死神の遺言-」未プレイでも楽しめますのでぜひ遊んでみてください!
記事作成:Genn(@GennJump)