書評

【書評・感想】僕が愛したMEME(ミーム)たち ~いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語(ミーム)~

こんにちは、Genn(@genn-jump-start0823)です。

今日ご紹介するのは僕が尊敬してやまない世界的ゲームクリエイター、小島秀夫著「僕が愛したMEME(ミーム)たち ~いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語(ミーム)~」になります。

この本はKADOKAWAが発行する月刊誌「ダ・ヴィンチ」で連載していたエッセイを書籍化したものです。

 小島秀夫とは?

小島秀夫さんは・小島監督・として、ゲーム業界ではその名を知らないくらい有名なゲームクリエイターです。

代表作に世界で3000万本以上売れた「メタルギア」シリーズなどがあり、現在は間もなく発売される新作「デス・ストランディング」でも注目を浴びています。また無類の映画・読書好きとしても有名でいくつか書籍も執筆されています。

 書評や映画のレビューのお手本のような本

小島秀夫さんが作るゲームが好きな人には勿論お勧めです。

ですがそれ以上に、この本をブログで書こうと決めた理由が、自分のようにまだ書評やレビューを書き慣れていない人にはとてもいい参考になるのでは?と感じたからです。

この本は、小島さんが独自の目線で書いた約44本の映画・ドラマ・小説のエッセイ及び小島さんと漫画家・作家との対談という形式で構成されています。

購入当時は意識していませんでしたが、今ブログでこの人と同じ作品の小説を読んでレビューを書くとして、こんな風には書けないしこういう書き方があるんだと痛感させられました。

本書にある『僕が愛したMEMEたち』はただの本紹介ではない。列挙でもない。古今東西にある、世界中の、あらゆるジャンルの物語を、僕が語り直したものだ。

『僕が愛したMEMEたち』いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語(MEME)小島秀夫著 メディアファクトリー発行 p.9より引用

本文にもあるのですが、これは文章の書き方等の内容となるHow to本ではありませんし、エッセイとレビューは違うのでそのまま転用も出来ません。
しかし、作品を紹介するときの導入部分や自分の感想を書く時の表現方法は読んでいると勉強になります。

 純粋にエッセイとして面白い

ここまで書評のお手本としての視点から書いてきましたが、純粋にエッセイとしても楽しめます。小島さん自身が持つ内面性やゲーム作りにどう紹介作品が影響を与えてきたかという話をするかたわらで思わずクスッと笑ってしまう表現が多々あります。

一つ例を挙げるとしたら、【『開かせていただき光栄です』 皆川博子著】の回で、この作家のことを知ったときの件で

名前は聴いたことがある。しかし、1冊も読んだことがない。毎日のように本屋に通っているわたしのプライドは深く傷ついた。

『僕が愛したMEMEたち』いま必要なのは、人にエネルギーを与える物語(MEME)小島秀夫著 メディアファクトリー発行 p.107より引用

何故ショックだったかというと、この直前の文章で小島さんは「このミステリーがすごい!(2012)」の1位は推薦文を書いており、2位の作者の作品もほとんど読破しており自分のセンスもまんざらではないとほくそ笑んでいたのです。

ところが、続く第3位に全く読んでない作家(皆川博子)の名前が飛び込んできたからショックを受け、それを受けてからの上記のような本文の表現に、僕は小島秀夫さんのユーモアを感じました。

 終わりに

本書には本当に多様なジャンルの映画・小説の紹介がされています。ですので・ゲームを作っている人が書いたエッセイだからゲームに興味ない自分は読まなくていい・ではなく、映画や小説に興味のある人にこそお勧めしたい1冊ですのでお読み頂ければ幸いです。

今日も読んで頂きありがとうございました!

今日の一言:もっと深い文章力が欲しい。